これは恋愛とotakuどっちのカテゴリに入れたらいいのかなあ。
やっぱり恋愛かなあ。
こんな風に煙草の描写が入るシーンは
ドラマや映画にも無くなりましたね。
めぞん一刻は80年代中盤に青年誌で連載されていた
高橋留美子さんの漫画です。
非常に良い出来でアニメ化されていて
一生懸命ネットで検索して全部見ました。
恐らくゴールデンタイムに放送されていたんだと思うんですが
まさにその時間、日本の家庭のお茶の間に流されるにふさわしい作品だなあと思いました。
要するに大好きです。
ドラマ化もされているみたいですが
漫画の実写化は失敗するというジンクスに漏れず
すげーつまらなそうです。
恋愛の話だし男の人には面白くないかなーと思いつつも
青年誌でヒットした作品なのだし
きっと興味持つ人もいるはず
と、いつか記事にしようと思っていました。
近所の60歳のおじさんも「めちゃくちゃ面白いね!」と言っていたので
是非読んで見てください。
なんか60歳のおじさんが面白いと認めるって説得力あるでしょ?
作者は女の人で、私も女の人なので
男の人にはどういうところが面白いのか聞いてみたいんです。
響子さんが好きで読むのかなあ?
軽くあらすじをご紹介していきましょう。
めぞん一刻の主人公は浪人生の五代優作くんです。
五代くんが下宿している一刻館に
犬を連れて管理人としてやってくるのが音無響子さんです。
五代くんより4つぐらいだったかな、年上なんです。
響子さんは未亡人で、亡くなった旦那さんの名前を犬につけております。
その名も惣一郎さん。
五代くんは響子さんに恋してしまって、二人の関係がお話の主軸です。
二人とも結構モテるのに優柔不断で、態度をハッキリさせないから
妬いたり妬かれたりすれ違ったりするのですが
顛末を言ってしまいますね、たいして重要ではないので。
結婚してハッピーエンドになります。
はいはい良かったね。
これがまたいい~恋敵が現れるんです。(*´д`*)
響子さんのライバルは女子高校生に女子大生だよー!
五代くんが言い寄ってくる女の子を拒否出来ずに
大好きな管理人さんに冷たくされて
心えぐられるのが可愛くていいんです。
五代くんのライバルは
男性からのヘイトを一気に集める力を持つ二枚目の三鷹さんです。
響子さんのテニススクールのコーチです。
キャー三鷹さん素敵
キャー三鷹さん強引!そして揺れる響子さん…
ターッ!このバカ!
対する五代くんの男らしさ
ぴちゃっ
だって!かわいか~~~
三鷹さんがイケメンでananの抱かれたい男No1に選ばれそうな人だから
良いライバルっていう理由じゃないんですよ。
先ほど書いたように、五代くんは浪人生の時点で響子さんに会います。
優しく「入試がんばってくださいねo^^o」と応援されて、
早く一人前になって響子さんにプロポーズするべし!
と奮闘する五代くんの前に
スネ夫のように五代くんが欲しいもの、
ぜーんぶ持った三鷹さんが現れます。
五代くんは3流大学に合格し
スチャラカキャンパスライフを過ごしながら
日々の暮らしのささやかな暮らしの中、響子さんに一喜一憂します。
最初はうる星やつら的な気軽なラブコメ感覚で始まるのですが
だんだんと物語に深刻さが増していきます。
高嶺の百合の響子さんと一緒の家に暮らしているだけで幸せ
というような状況を三鷹さんの存在がいい感じに追い詰めます。
大学受かるのか、卒業できるのか、何を仕事にするのか、就職出来るのか。
この漫画とっても好景気の頃の漫画だと思うのですが
この不安は五代くんに感情移入せざるをえませんでした。
だのに三鷹さんは五代くんに
「僕なら今すぐ響子さんを幸せに出来るよ」光線をビービーあててきます
可哀想に五代くん、就職できないのです。
それでもアルバイトでお金を貯めてプロポーズの機会を伺う五代くんは
こんな場面に遭遇します。
五代くんのモノローグとセリフを少し抜粋してみました。
いつから三鷹とあんな…
前から ずっと
知らなかった
きっと前から
おれはバカだ バカだバカだ知らなかった バカだ
もうどうしようもないのかな
今からでもなにか…なにか
今さら…
今までだって、何年たっても、
彼女は答えてくれなかった。
なんで今さら…
彼女は三鷹に答えたんだ…
もう今さら…
五代さん、入試頑張ってくださいね。
がんばってくださいね。がんばってくださいね。
卒業試験がんばってくださいね。
就職がんばってくださいね。
答えられなかったのは…おれなのか…な…
バカ…なにうぬぼれてんだ。
おれひとりで勝手に、そう思い込んで今まで…
がんばってくださいね。がんばってくださいね。
すみませんおれ、だめでした。だめでした。
そだな…もう管理人さんにヤキモチ妬かれることもないし…
はれ…いつから妬いてもらえなくなってたんだろ。
すみませんでした。
あんなことになってるんだって知ってれば…
わざわざ三鷹のマンションまで行っちゃったりして。
今までだって困らせるつもりじゃなかった。
知ってたら、つけ回したりしなかった…
すみませんすみません。
おれ自分が恥ずかしくて…もうほっといてください。
頼みますほっといて…
最初に書きました通り、この漫画はハッピーエンドで終わります。
三鷹さんの存在は五代くんにもとても良い相手だったと思います。
うんうん、強敵と書いて友と読むのだ、多分。
なのにこんな戦線離脱
ひどい・・・
ひどいよ!!!!
三鷹さんより手ごわい五代くんの恋敵は
亡くなった響子さんの旦那さん、惣一郎さんです。
余談ですが、五代くんの貞操設定をネットのどこかで読みました。
原作者の先生は、五代くんが旅先で出会った
どこの馬の骨か分からない女の子で童貞を喪失させようとしていた
らしいのですが
「そんなのあんまりだ」という編集者とのやり取りで
ソープで童貞喪失という展開になったそうです。
どうして響子さんに童貞を捧げてあげさせなかったんだろう?
それでもっとセックスで揉めたら良かったのに。
随分長くなりました。
長くて重いのにここまで読んでくだすって
ありがとうございました。
ただの漫画ファンの感想文になっちゃいましたね。
ちゃんと恋愛しようと思うきっかけになった作品でした。
男の人のときめき顔は素敵です。
本当にこんな顔する。
どうぞみなさんにも好きな人ができますように。
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同感
SMについて検索してたら辿りつきました。どの記事も興味深い、面白い。私は男なのですが、めぞん一刻の1番印象に残っているシーンは正に響子さんと出来なかったシーンでした。男性の作家じゃこのリアリティは難しいだろうと思いました。
2013/09/13 00:59 | SIU [ 編集 ]
http://sadisko.blog27.fc2.com/
SIUさんこんにちは。
お返事が次元的に遅くなってしまい申し訳ないかぎりです。
めぞん一刻についてコメント頂けて嬉しいです。
男性の作家がこういうところ書いている作品があれば是非見たいと思いますが・・
作品じゃなくても他の人の経験を知りたいし、言いたいなあと思うところがあってこんなブログやっています。
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